空気環境部会
においのQ&A

防虫剤について

防虫剤使用の注意点を教えて下さい

日本健康住宅協会では2009年度、6畳モデル居室にクリアーケース(写真)1ケースを用意し、その中にパラジクロロベンゼン含有防虫剤を入れて、生活環境を想定した様々な条件で試験を行いました。その結果から、室内濃度指針値をベースとした防虫剤使用上の注意点を挙げます

(1) 未使用の防虫剤は室内に放置しない
 防虫剤は少量(2包)でも室内に放置したままにすると(クリアーケース引出しを全開放)、室内濃度が非常に高くなり指針値を超える場合があります。よって、未使用の防虫剤は室内に放置しないようにしましょう(密閉できる袋で保管する等)。
(2) 引出しはしっかりと閉める
 クリアーケースの引出しが10cm開放状態でも室内濃度が高くなるので、衣類などの出し入れが終わったら、引出しをしっかりと閉じておくようにしましょう。
(3) 換気(24時間換気)は重要
 換気をすることで室内濃度を低下させることができます。
(4) 引出しの頻繁な開閉はやめる
 クリアーケースの引出しを一度開閉させると、室内濃度が一時的に上昇し、再び指針値以下に下がるのには(今回の試験では)3時間以上かかりました。一瞬とはいえ、高濃度の空気を吸い込むのは健康上良くないため、引出しの頻繁な開閉は避けた方が良いでしょう。