KJK『秋の見学会』レポート

9月21日(火)に茨城県古河市にある積水ハウス竃イ工場の見学会が開催されました。

 今回は今話題になっているLED照明と環境配慮住宅にスポットをあてた見学会として、28名の参加者で、積水ハウス鰍フ関東・住まいの夢工場「くらしのあかり館」と次世代エネルギーパーク施設「ゼロエミッションハウス」をみせていただきました。

 夢工場はJR東北本線「古河駅」下車 (古河駅近辺には遊歩道になった堀のある城址や永井路子旧宅、日本初の篆刻美術館等の見所や蕎麦屋、新作カレー店等の食べ所などがあり、知る人ぞ知る観光スポットになっている) し、タクシーで東へ20分程度の北利根工業団地内にあります。

門を入ってまず驚いたことは、ウエルカムホールが工場や物流センターのある工業団地内とはとても思えないあたかも美術館に入るような錯覚をさせられたこと、そして「くらしのあかり館」をはじめ住まい環境館、くらしのアイディア館など19棟の体験型展示、提案住宅が公園と一体となってさながら自然と共生しているようにレイアウトされていたことです。
この夢工場は快適性、安全性、省エネ・経済性などを最先端レベルで追求した各棟と広場とで理想的な景観になっています。

 「くらしのあかり館」では長寿命で省エネで地球環境にやさしい長所をもつが指向性が強く室内を均質に照らす全般照明には不向きと考えられてきたLEDを、間接照明方式を取り入れて、LDK、寝室、サニタリーなどのゾーン毎の暮らしのシーンに応じて、明るさや演出を自由にかえてグレアレスな(まぶしくない)光環境を体験しました。
 LDKの全般照明は、壁面のLEDライン照明により壁や天井を照らす間接照明を採用。ダイニングのペンダント照明は、面光源と点光源、昼光色と電球色を組合せて多様な生活シーンを演出していました。
また、寝室では、生体リズムを整える光環境をLED照明で具現化。太陽光発電とLED照明を組み合わせて、自然光と連動して明るさが変化する擬似天窓も体験しました。

  「ゼロエミッションハウス」は「あかり館」から車で5分ほどの所にあって、1昨年7月の洞爺湖サミット会場を彷彿させる景観で、私たちを迎えてくれました。
ハウスの外側は南面に太陽光発電システム、北面にスナゴケを敷きつめた屋根、エコセメント製の塀やコンポスト、雨水利用の家庭菜園など。
ハウス内は間伐材、廃棄木材利用の木質材料や廃ガラス利用の土間材、ウイルスや花粉、臭いを除去する空気清浄システム、ホームネットワークによる使用エネルギーコントロールシステムなど見るだけでも楽しく、そして叶うことなら住まいたいと思わせるほど今まで夢と思っていたことが目の前に実現していることに驚嘆しつつ見てまわりました。

 今回の見学会は光・視環境部会の年間計画のひとつとして実施し、後藤部会長には現地説明役を引き受けていただきました。
また夢工場の受入関係者から格別のご高配をいただきました。
さらには参加者の皆様から暖かいご支援ご協力をいただき、無事に終えることができました。
当誌面を借りて皆様に厚くお礼申し上げる次第です。

(パナソニック電工 林)

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