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 「湿度」の表し方には二通りの方法があります。日常で良く使われる「湿度」は、「相対湿度」の事です。
  これは、ある温度の空気が水蒸気をもうこれ以上含むことのできない状態(飽和湿り空気という)に比べて、どの割合まで水蒸気が含まれているかを表す方法で、下記の式で示されます。
 空気が含むことのできる水蒸気量は温度によって異なり、温度が高いほど、含むことのできる水蒸気量も 多くなります。下の図1は空気1m3に含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)をグラフにしたものです。
図1.各温度における空気の含むことのできる水蒸気量
図1.各温度における空気の含むことのできる水蒸気量
 この空気が含むことのできる水蒸気量の状態が相対湿度100%の状態であるので、相対湿度10%毎に グラフ化したものが図2で、これを湿り空気線図と言う。

図2.湿り空気線図

空気線図から得られる情報
 
 氷をいれたコップに水滴が付くのをよく見かけますが、水滴が出来るのはコップの周りの空気が冷やされ、空気の中の水蒸気が水に変わるためにできたものです。
  この現象を結露と言います。
図3.コップの結露
 図2に示すように、温度が低くなることで含むことのできる水蒸気量が少なくなり、飽和水蒸気量の線 (相対湿度100%の線)より温度が下がると含みきれなくなった水蒸気が凝縮して水になります。
 これが結露です。
  コップにできる結露は良いにしても、住宅において、冬期に窓を始めとして、温度の低い部分で結露が生じて建物を傷めてしまうことがあります。結露は建物側だけの問題だけでなく、生活の仕方でも大きく状況は異なります。家庭内での発生水蒸気量の抑制(石油やガスストーブの使用抑制、洗濯物の室内干しの抑制)をしたり、換気を促進(換気扇の使用、窓開け換気)することで結露が改善されます。