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協会だより
更新日:2024年10月1日
◇  10月のおたより  ◇
 
万歩計を用いて自身の1日の運動量を計測している方は結構いらっしゃいます。家を設計するに動線を考慮する事は結構あります。公団住宅向けのキッチンを開発する時も調理の動線が少なくなる事で狭いキッチンで調理が出来る証しともなったようです。
そんな時に興味深い記事を「AllAbout」健康・医療 健康トリビア豆知識にありましたので、ご紹介します。
https://allabout.co.jp/gm/gc/457421/





歩くスピードと寿命の奇妙な関係

自分の寿命を知りたい、というのは誰しも思う願い。しかし、それを実際に予想することは難しいものです。しかし、歩行から「寿命を予想できる」という研究が発表されました。今回は、歩くことと寿命の関係を見ていきましょう。



寿命は予想できる!?

自分の寿命を知りたい、というのは多くの人が思う願い。しかし、それを実際に予想することは難しいものです。現実的に考えていくと、血圧・BMI・喫煙歴・既往歴などから予想することになるでしょう。

しかしながら、寿命は意外なものから予想できるという可能性が、ある論文によって示されました。なんと、それは「歩くスピード」です。



アメリカの論文で発表された歩行スピードと寿命の関係

これはアメリカの科学雑誌『The Journal of the American Association』から2011年に発表された「Gait Speed and Survival in Older Adult」という論文によるものです。

34,485人の65歳以上の大人を対象に、6〜21年間にわたって歩行スピードと寿命の関係を記録し、その間に亡くなった17,528人の方々の歩くスピードと寿命の関係を調べています。

平均的な歩行スピードは1秒間に0.8mでしたが、1秒間に1m以上歩く人の寿命は、他の平均的な歩行スピードの人たちよりも長いことが明らかになった、ということです。さらに、歩くスピードと年齢・性別を組み合わせることで平均的な寿命を予測することもできると、研究チームは述べています。



歩行は動きの集大成

「歩く」という行為は、ふだん私たちが最も頻繁に行っている行為です。歩くスピードは急いでいる時などを除いて、基本的にはどんな時でもある程度一定のスピードに保たれていると研究で明らかになっています。

さらに、歩くという行為は私たちが簡単に行っているように見えますが、実はかなり複雑な行為で、神経系・筋肉・呼吸・循環系などのすべての働きを正常に組み合わせてこそ行える行為です。つまり歩くスピードが遅い場合、それは私たちの身体のどこかに異常が起こっていたり、非効率な身体の使い方をしている、というサインになりうるといえます。

このことから、ある個人の歩くスピードを追跡することで、病気や身体の異常の変化にいち早く気づくことができるということにもなります。歩くスピードがある時からいつもより遅くなっている場合、なんらかの身体の異常が起こっているかもしれません。



ただ早く歩けばいいというわけではない

この研究チームは、一年間において歩くスピードが向上した場合、生存率も上がる、と述べていますが、それは「寿命が延びるのでなるべく早足で歩きなさい」という単純なものではなく、自然な結果として歩くスピードが早くなれば、それは効果があるかもしれない、という程度のものです。実際に歩くという行為には血圧を下げる、体重の維持・気分の向上・血液循環の促進など様々なポジティブな効果があるとされています。

歩くことは移動としての役割だけではなく、身体の健康状態を表すバロメーターとしても有効です。スピードだけを早くすれば不健康な状態から治り健康になる、という事ではないので、健康状態のチェック方法として活用してみましょう。周りの人や自分の歩くスピードが遅くなってきた場合、それは何かしら身体に変化が起こっているかもしれません。






健やか住まい方にはこれまで効率とか省力という考えはあまり重きを置いてませんでした。省エネという観点は当然のことながら配慮している訳ですが、ニューノーマルな暮らし方を追求すると相反する面も出てしまう事があります。

 

事務局 和田
 
 
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