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主に住宅に被害を与えるシロアリは、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類。ヤマトシロアリは比較的乾燥に弱く、常に湿った木材や土壌の中で生活しており、一般の住宅では、浴室の壁内や洗い場のタイル下の土壌中、玄関ポーチの下、内外の土間(タイル)下、トイレ、洗面所といった場所に営巣する場合が多く、イエシロアリは自ら水分補給する能力を備え、水取り蟻道を通して、地下水やその他の水源から水を巣・蟻道・加害場所に運んで、これらを湿潤な状態に保っています。
ヤマトシロアリ イエシロアリ
 
シロアリの世界は、王アリと女王アリを中心とした階級社会。寿命は長いもので十数年ともいわれる女王アリは、1回に数千もの卵を産みます。通常、シロアリは卵から約2週間で孵化し、変態の過程を経て身分が分かれていきます。巣の約9割が職アリ(働きアリ)で、巣の建設や補修、女王や外敵からコロニーを防衛する兵アリに食べ物を与えたり、卵や幼虫の世話などをします。ニンフとなったシロアリは羽化すると羽アリになり巣から飛び立ち、新しいコロニーを形成しています。
 
アリの羽アリは前後の羽の長さが違うのに対し、シロアリは同じ長さ。また胴体のくびれがない「ずん胴型」。
  アリ シロアリ
触角 「く」の字形 じゅず状
前翅が後翅より長い
前後の翅が同じ長さ
くびれている ずん胴
アリの羽アリ
  シロアリの羽アリ
 
日本には15種ほどいるといわれているシロアリ。被害は北海道の南部から沖縄にいたるまで広範囲。ヤマトシロアリは全国に分布するのに対し、イエシロアリは主に関東南部以西に分布し
 
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