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 シロアリは木の表面を残しつつ、内部を密かに食害して進んでいきます。ハンマーなどで軽く叩いて見てください。空洞音がある場合は要注意です。
 日光や風を嫌うシロアリは暗い場所を好み、明るい場所では土やトンネルのような通路(蟻道)を作って移動します。
  また適当な湿度を保つために木材の割れ目や継ぎ目に土や排泄物を詰めておく性質があります。床下の束石や基礎、土台などの表面に蟻道や、木材の割れ目に蟻土の痕跡を見つけたら被害の危険性があります。
 床がブカブカしたり、浴室や洗面室の出入り口がボソボソと腐ったような状態になっている、棟や軒が波打ったり、傾いている、窓枠に歪みがきているなどのような建物の症状があったら、シロアリの危険信号です。
 シロアリは木材の柔らかい部分を好み、硬い部分は残す性質があるため、木の小口面では同心円状に、柾目では直線に食害が広がっていきます。柱の表面がペラペラして中に隙間ができていたり、小さな穴が無数に開いているような状態だと、すでに柱の中にシロアリの食害が進んでいます。
 シロアリの繁殖期は4月〜7月。ちょうど羽アリが飛び回るのもこの頃です。この時期に羽アリを発見したら、建物の周囲、浴室、洗面室や台所の床や柱、床下などを念入りに調べてみることをお薦めします。できれば床下点検口や床下収納庫を開けて、床下の状態もチェックしてみてください。
 乾材から乾燥した砂粒状の糞が排出されている場合は、乾材シロアリの被害です。
 
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