NPO法人 日本健康住宅協会 トップページへ 地図・連絡先 入会案内 お問い合わせ サイトマップ
 
事務局だより
更新日:2006年8月7日
  ◇ 8月のおたより ◇
 
 8月は全国高校野球の季節です。8月6日から20日まで、故郷や地元のチームが勝ち残っている間は成績が気になって一喜一憂の日が続きます。阪神ファンにとっては、甲子園を高校野球に明け渡して半月の死のロードは気がかりなことでしょう。
 KJKでは8月12日から16日まで夏休みになります。水環境部会では浄水器、機能水についてのアンケートへのご協力をお願いしています。8月末が締め切りなので未だの方はぜひアンケートへのリンクをクリックしてください。

 今年の夏は世界的にも暑さが厳しく、すでにアメリカ東海岸では熱波の襲来で死者が出たとのニュースが伝えられていますが、日本でも1日中クーラーなしでは過ごせそうにない毎日です。環境省は省エネで地球温暖化防止のため、クールビズで冷房温度を28℃にすることを推奨していますが、暑い日はつい、設定温度を下げたくもなります。
 建築基準法でホルムアルデヒド対策として想定している夏期の室内温度の上限も28℃で、相対湿度は50%です。この時の不快指数は76となり、やや暑いと言う領域ですが、風があれば風速1m/sで体感温度は1℃下がるので、エアコンや扇風機の軽い気流に当たれば結構涼しく感じます。しかし、涼しい微風でも一方からのみ受けていると、体の放熱のバランスが崩れ体調不良を起こすので要注意です。
 夏の人の体は自律神経の働きにより暑い外気温の下では血管は拡張して体の熱を放熱し、冷房した涼しい屋内では血管が収縮して熱の放出を抑えます。外気温に比べて冷房温度を下げ過ぎると毛細血管が収縮して全身的な血行不良を引き起こし、体質によっては体の冷え、頭痛、腹痛、神経痛、肩こり、手足のしびれ、微熱が続く、生理不順などの自律神経失調による冷房病の原因になります。冷房時の屋内外温度差は5℃以内が望ましいとされています。
 最近は、小さい頃から冷房の効いた部屋で過ごす習慣が一般的になり、汗腺衰退症のため暑くなっても汗が出ず暑さに対応できない若者の増加が報告されています。やはり子供には屋外で汗を流して体を鍛える機会が必要のようです。
 体力に自信がない人が夏バテなしに元気に真夏を乗り切るには、オフィスでは冷房の風を直接肌に当てないようにカーディガンや大き目のスカーフを用意し、食事は体を冷やすものより体を温める栄養のあるものを取り、夕方は汚れと汗だけを流すシャワーよりぬるめの風呂にゆっくり入って、マッサージなどで冷房中の滞った血行を回復させ、夜は適正な睡眠をとるのがお勧めです。
日本健康住宅協会 理事 吉田佐門
 
<事務局だより>
BACK NUMBER