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事務局だより
更新日:2008年1月7日
  ◇ 1月のおたより ◇
 
 新年のご挨拶

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
 振り返れば昨年は、「偽」という字が世相を表す漢字に選ばれたように世間全体が疑惑に包まれた1年で、決して良い年であったとは言えないと思います。
 一方、KJKの昨年の活動を一文字で表すと「展」という漢字がふさわしいと思います。
 私どもKJKの2007年は、人材育成として健康住宅アドバイザー資格制度を見直し、一般試験制度をスタートさせたことが最も大きな事業といっても過言では有りません。
 健康住宅アドバイザー資格は今まで研修検定方式で過去14年間実施してきましたが、受講にウィークディ2日間を要するため、一般者が受験しにくいという問題を抱えていました。そこで昨年、一般資格試験同様に受験者が市販テキストを購入、独自で学習して試験を受験する制度を新しく開始しました。
 お蔭様で東京、名古屋、大阪の3会場で計400名を超える受験者があり、第1回の試験制度としては先ずは成功したと思います。ところで全国の健康住宅アドバイザー資格登録者は昨年度までで累計約5,300名いますが、2007年度は従来の研修検定方式による資格取得者を含めて、新たに約1,000名の資格登録者が誕生する予定です。
 また、この試験制度に備えてテキスト「健康住宅のわかる本」を大幅に改訂し、8月から一般書店で販売を開始しました。
 このように昨年のKJKは着実な成果を挙げることが出来たと思います。

 さてKJKの本年ですが、今年は「住育」という言葉を中心に活動して行きたいと考えています。
 住育とは住まい方を教育する、即ち居住者に住生活への正しい知識を持ってもらうという事ですが、事例として「正しい給気と換気方法」「誤った結露知識」「打ち水等の先人の智恵」等があります。
 住宅はここ30年間で居住性に関わる項目では断熱、気密、遮音、設備の各性能が大きく改善、変化しており、そこに住む我々もそれに応じた正しい住まい方をしなければせっかくの高性能も宝の持ち腐れとなる恐れがあります。
 そのためにも住育の普及は非常に重要で、これにより居住者の知識レベルが向上すれば住宅メーカーに持ち込まれる苦情も減少することが期待できます。
 今後は住育の概念をKJKの幹として各研究部会とも協議の上、これに沿った研究テーマの推進が実現出来れば非常に好ましいと考えています。
 なお、住育の普及促進活動をKJK活動の3本柱の一つである情報発信と位置づけて、今年から10月19日(ジューイク)を住育の日(登録申請中)として、居住者への理解を広げていく所存です。
 さらに事業委員会活動として2月には第13回空気質診断士資格認定研修、3月には健康住宅セミナーの開催や、5月には例年通り研究委員会活動として第16回研究発表会の開催も予定しておりますので、より多くの方々が参加していただければ幸いです。さらに広報委員会はKJKホームページへのアクセス解析を行い、その結果からさらなる内容充実に取り組んで行きます。
 それともう一つ、今年は地球の健康=エコにも取り組みたいと考えております。地球温暖化防止はいまや全世界共通のテーマとなっていますが、KJKとしても住宅・人の健康とエコを両立させるようなテーマにもチャレンジしたいと考えている次第です。

 最後に現在KJKの活動は大阪が中心となっていますが、今後KJKの発展のためには東京の活性化が必要不可欠です。昨年の森本会長との東京地区活性化会議において、各部会員から活性化案がいくつか提示されていますので、本年は具体化を検討していく必要があります。
 2008年はこのように掲げた活動目標を確実に実行して、今年のKJKは「進」「果」という字が当てはまると評価してもらえるように励みたいと思っております。
  それでは皆様、本年もKJK活動に宜しくご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。
日本健康住宅協会 常務理事 安藤研治
常務理事 安藤研治
 
<事務局だより>
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