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協会だより
更新日:2011年6月21日
  ◇ 6月のおたより  ◇
 

 今年は平年よりも10日前後も早い沖縄から西日本にかけての梅雨入り宣言が出ましたが、梅雨前線の北上は東北にかけては遅れ気味で、梅雨明けの見通しは立てにくいようです。
 昨今の梅雨の雨は昔のしとしとと降る風情から瞬間降雨量が極端に多い集中豪雨型にすっかり変わってしまい、突然のがけ崩れなどの土砂災害や河川の急激な増水による水難や浸水、あるいは下水管の排水能力不足による溢水等の事故が各地で発生するようになりました。
 例年、梅雨時になると、KJKではカビ防止のための湿気対策を呼び掛けたものですが、最近の住宅は高気密、高断熱化し、エアコンの普及によって昔に比べて室内の湿度は低下し、冬はむしろ加湿が必要なくらいで、夏でも適切な換気をすればある程度の水蒸気の発生は許容できる状況になり、水回り以外ではカビは余り目につかないようになって来ました。

 従来は洗濯物の室内干しは水蒸気発生源になるので避けるように指導していたのですが、最近の住宅事情や生活習慣からは洗濯物の屋外干しはむしろ困難で、臭いの発生を防ぐタイプの洗剤や室内干し用のエアコンが販売されており、今では必ずしもタブーではなくなってきました。
 今年の夏は東日本大震災の原発事故のおかげで電力供給制限令や節電要請によって悩まされそうですね。エアコンの冷房温度を上げたり、甲子園のテレビ視聴を控えたりで協力することになりますが、すだれや壁面緑化による日光遮蔽は冷房負荷を下げる大きな効果があるのでお薦めします。一部のホームセンターでは壁面緑化の試みの影響かゴーヤの苗の売り切れが続出したそうです。
 しかし、節電の掛け声につられて不適切なエアコンの設定等で過酷な室内条件になると、老齢の方や体力が弱い人は昨年多発した熱中症にかかる恐れがあるので無理しないよう気をつける必要があります。

 KJKでは5月25日(水)午前中に門真市のパナソニック電工(株)本社品質評価技術センター見学会と、並行して第37回理事会、引き続いての第22回通常総会を開催し、午後は第4回成果発表会を開催しました。トップページから見学会レポートと理事会、総会、成果発表会報告をご覧ください。
 成果発表会では近畿大学岩前篤教授の基調講演「住まいと健康に関する最新情報」の中で“住宅満足感と幸福感はリンクしており、断熱性能との相関が高い”というお話に参加者は大変興味をひかれました。
 「6月20日は健康住宅の日」を記念して標語コンテストを実施し、優秀作と佳作を選定し、本ホームページで発表しています。

日本健康住宅協会 吉田佐門
 
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