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協会だより
更新日:2012年4月18日
◇ 4月のおたより  ◇
 

 日本穀物検定協会の調査によると、国内のコメの味の勢力図に変化が出てきたようです。 2011年産米の「食味ランキング」で九州産、北海道産米が台頭し、最高評価の「特A」26銘柄のうち、九州産は「さがびより」など5銘柄が占め、1971年以降にランキングに参加して以来、2010年に続いて過去最多を維持しました。

 今まで新潟県魚沼産「コシヒカリ」や山形県産「はえぬき」など、新潟や東北各県産のブランド米に高い評価が集中していましたが、今後は評価が分散化する可能性も出てきました。

 九州勢の「特A」の数は2009年産では2銘柄でしたが、2010年産からは一挙に5銘柄に増えました。2011年産は福岡県産「元気つくし」が初めて「特A」を獲得したほか、佐賀県産の「さがびより」、長崎県産の「にこまる」、熊本県産の「ヒノヒカリ」と「森のくまさん」が同じく最高評価でした。
 北海道産では「ななつぼし」と「ゆめぴりか」が2年連続の「特A」となりました。
 このような変化が現れた理由は、九州では高温障害に負けない新品種の開発に成功したことや、北海道でも粘り気があり、味の良い新品種が生まれたことにあります。
 同協会では今後も「九州、北海道産の評価が上昇する傾向は続くのではないか」と指摘しています。
 東北勢の「特A」は2011年産では10銘柄で、2010年産より1銘柄増えました。また新潟県産も4銘柄と一つ増加し、この他に栃木県県北産「なすひかり」、長野県北信産「コシヒカリ」、三重県伊賀産「コシヒカリ」、京都府丹後産「コシヒカリ」、奈良県県北産「コシヒカリ」が「特A」となりました。
 ちなみに「特A」を獲得した26の銘柄米のうち「コシヒカリ」が最多の9、続いて「ひとめぼれ」が5でした。

 ところで味に大きく影響するのは品種の違いとされていますが、加えて産地の土や水、気温や日照などの気象条件、肥料の供給などの栽培方法なども大きいと言えます。
 おいしいお米には適度な粘り気や柔らかさと光沢があります。
 粘り気はデンプンに含まれる「アミロース」の含有率が影響し、評価が優れている品種は18%程度です。アミロースの含有量が増えると、お米は硬くてぱさぱさした味になります。

 なお同協会のランキングは審査員が味、香り、外観、粘り気などを総合的に評価して決めています。2011年産は「特A」以下のランクとして、良好な「A」ランクに54銘柄、基準米並みの「Aダッシュ」ランクに49銘柄を選定しました。
 我々消費者もおいしいお米を食べるために、このような情報を有効に活用したいものです。


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本部 安藤研治
 
 
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