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協会だより
更新日:2012年9月24日
◇ 9月のおたより  ◇
 

 皆さんお変わりないですか。
 日中、日韓の領土問題で連日緊張が続く中で、お彼岸を向かえてようやく暑さも一段落した感もあります。
 秋は季節的に湿度も低いことから、昔から書籍や衣類の虫干しを行う習慣があります。 虫干しは、前日に雨の降っていない晴天日の午前10時から午後3時頃までが良く乾燥していて適しているので参考にして下さい。

 話は変わりますが、日本人は欧米人に負けず劣らずペット好きの国民で、全国で犬は約940万世帯、猫は約560万世帯で飼われています。
 ペットを飼うことすなわち動物と触れ合う事で癒しをもたらすアニマルセラピーに血圧低下やストレス軽減などの生理的・身体的効果があることは一般に良く知られていると思います。しかし、ペットを室内で飼うことによるアレルギー問題やペットが死亡した時の精神的な影響などのマイナス要因も何かと取りざたされています。

 そこで今回は昨今増加しているバーチャル・ペットの効果について考えてみたいと思います。
 バーチャル・ペットとはゲーム画面で子犬を飼育して餌を与える、芸を仕込む、散歩をさせるといったコミュニケーションを楽しむゲームです。このバーチャル・ペットの癒し効果について、久留米大学が大学生を被験者とした実験を行っています。

 実験は被験者を課題としてバーチャル・ペットゲームを行うグループ、バーチャル・ペット以外のゲームを行うグループ、与えられたビデオを視聴するグループ、課題を与えず自由に過ごすグループの4グループに分けて、T−A(緊張−不安)、D(抑うつ−落ち込み)、V(活気)、F(疲労)の4尺度に関して46項目のアンケートに回答させました。

 その結果、バーチャル・ペットゲームを行うグループはT−A(緊張−不安)、D(抑うつ−落ち込み)の点で他のグループより優れた効果が認められました。またV(活気)については各グループ間に有意な差は見られませんでしたが、F(疲労)に関してはバーチャル・ペットゲームを行うグループは疲労が低減しましたが、他のグループは疲労が増加したという結果になりました。
 結論としてこの実験では、バーチャル・ペットは癒し効果があるという結果となりました。 バーチャル・ペットにはまだまだ異論もあるだろうと思いますが、ゲームで癒されるというのは面白い結果だと思います。


 KJKでは第59回健康住宅アドバイザー公開試験を11月11日(日)に全国5会場で、11月14日(水)に東京、大阪の2会場で開催します。詳細はHPに掲載しておりますので、アドバイザー資格にご興味のある方は是非アクセスして下さい。



*:久留米大学心理学研究第8号2009 「バーチャルペットの癒し効果(久留米大学大学院 佐藤鑑永、久留米大学 木藤恒夫)」

本部 安藤研治
 
 
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