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協会だより
更新日:2012年11月26日
◇ 11月のおたより  ◇
 

 皆さんお変わりないですか。
 先日衆議院が解散し、12月に総選挙が行われる事になり年末はあわただしくなりますが、今月は「ロコモ」の話題をお届けしたいと思います。

 厚労省が国民の健康づくり運動の一環として2003年から取り組んだのは「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の認知度向上でした。国の努力が功を奏し、スタート当時は2割程度だった「メタボ」という言葉の認知度は現在9割まで上昇しました。
 そして、これから政府が広めようとしているのが「ロコモ」というキーワードです。
 はたして、ロコモとは何なのでしょうか。

 ロコモは「ロコモティブ(Locomotive)シンドローム」(運動器症候群)の略です。Locomotiveは「運動の」という意味(機関車という意味もある)で、骨や筋肉、関節など体を動かすために必要な「運動器」を表します。運動器は加齢によりその働きが衰えるため、歩く、立つなどの移動能力が衰え、生活の自立度が低くなり、その結果、介護が必要となってしまいます。
 つまりロコモとは、「現在は自立できているが、近い将来、要介護になる危険性が高い症状を持っている状態や、すでに要介護になってしまっている状態」を表す言葉です。

 「要介護」「要支援」という言葉を聞いても、30代、40代の働き盛り世代にはまだまだ遠い先の話に思え、ピンと来ないかもしれません。
 しかし文科省による新体力テスト調査の結果(平成21年度)では、男女ともに40代後半から体力が低下することが判明。"ロコモ予防"には40代からの対策が必要であることが明らかになりました。
 現在、ロコモは予備群を含めると約4700万人といわれており、40歳以上の男女の5人に4人が"ロコモ及び予備群"と推定されています。

 日本整形外科学会では、ロコモティブシンドロームの「自己チェック項目」を公表しました。全7項目のうち1つでも当てはまるとロコモティブシンドロームの可能性があるとされています。(「ロコモ チャレンジ! 推進協議会」ウェブサイトでチェックできますので一度試してみて下さい。 https://locomo-joa.jp/


 ロコモは、「骨」「関節」「筋肉」それぞれの働きが加齢によって低下することから始まる。その順番は以下の通り。

・加齢により筋肉が減少し、骨強度が低下していく
 ↓
・筋肉は骨と関節を支えているので、筋肉が減少すると関節に過剰な負担がかかり、痛みを伴うようになる
 ↓
・骨量が低下しているうえに筋肉のサポートがなくなるので、ささいなことで骨折しやすくなる
 ↓
・歩行困難になる
 ↓
・運動不足により、健康状態が悪化
 ↓
・介護が必要になる

つまり、ロコモの入口である「筋肉の衰え」「骨強度の低下」「軟骨の摩耗」を食い止めれば、ロコモは予防できることになります。そのためにはどうしたらいいのでしょうか。それは次回お伝えしましょう。
(以上「日経トレンディネット」2012年10月11日WEB記事を引用)

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本部 安藤研治
 
 
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