8月に入り、連日猛暑日が続いていますが、お互いに熱中症対策には十分気を付けたいものです。
さて今月は夏期のエアコンのカビ問題を取り上げて見たいと思います。
まず、エアコンには何故カビが発生するのでしょうか。
エアコンの冷房あるいは除湿運転では、室内機の内部にある冷えた熱交換器に、室内の温湿度の高い空気を通して温度や湿度を下げて冷風を出す仕組みのため熱交換器には結露が生じます。
この結露した水はドレインホースから屋外に出ていきます。
しかしエアコン内部はエアコンが強制的に乾かしたりはしていないので、常に濡れており、高湿度の状態になるのです。
この状態でエアコンを停止すると室温も湿度も上昇するので、エアコン内部は更に高温・多湿状態となり、一層カビの繁殖しやすい環境になります。
ではどのようにしてエアコンのカビ発生を防げば良いのでしょうか。
それにはエアコン内部を乾かすことですが、最も確実な方法は冷房・除湿運転の後に、送風運転で内部を乾かすことです。
送風により室内機の内部の結露による濡れが乾き、カビが発生しにくい環境になります。
しかし最近のエアコンには送風モードがない機種が多く見受けられます。
このような場合、送風運転する方法として次の三通りの方法があります。
(1)内部乾燥、内部洗浄、内部クリーンというような機能がリモコンに付いていれば、そのモードで30分〜60分程度運転する。
(2)そのような機能がない場合は、室温設定を室温より高い33〜35℃にして冷房運転をする。この様な設定で冷房運転すると、熱交換器は作動せず送風のみの運転になる。
(3)空気清浄モードによる運転も風を循環して空気の汚れを除去するので、送風運転の代用になる。
なお自動掃除機能付きエアコンは冷房運転停止後、自動的にフイルター清掃と内部乾燥を1時間程度行いますので、手動による送風運転は特に必要はありません。余談ですが、自動フイルター清掃は信頼度が100%とは言えないので、冷房シーズンや暖房シーズンの前にはフイルターのメンテナンスをお奨めします。
最後に気になる電気代ですが、送風運転の消費電力は扇風機の約30Wより少ない20W程度なので、1時間運転しても1円以下です。
当協会ではこのほど新たな研究部会として環境共生家学部会≠発足しました。この研究部会での活動コンセプトは高気密・高断熱住宅での害虫問題について、駆除主体ではない最適な防除方法を害虫との共生で探り出そうと云うものです。
この研究活動ご興味のある方は協会まで問い合せ下さい。
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