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協会だより
更新日:2013年12月9日
◇ 12月のおたより  ◇
 
 今年もあっと言う間に12月に入りあわただしくなりました。
この時期、風邪やインフルエンザにかからないように気をつけましょう。
さて今月は認知症の予防を取り上げて見たいと思います。

まず認知症には大きく分けて3タイプあります。

一番多いのはアルツハイマー型認知症で、認知症の約50%を占めると言われています。
 原因はアミロイドβタンパク質だと言われています。
 このアミロイドβタンパク質は、糖尿病と関係が深いインスリン分解酵素が分解してくれます。しかし炭水化物の摂取量が多いと、体内にインスリンが多量に分泌されるためインスリン分解酵素がアミロイドβタンパク質の分解まで手が回らなくなり結果的に、アミロイドβタンパク質が蓄積されます。やはり炭水化物は過剰に取らない事が大事です。

アルツハイマー型認知症の予防は次のような方法です。

(1)食生活に配慮する

  • 炭水化物の摂取を控え、緑黄色野菜や青魚(抗酸化作用がある)を多く取る。
  • アセチルコリンを多く含む卵、大豆、納豆、ナタネ、ヒマワリの種、豚レバー、ニシンなどを摂取する。
    (記憶の中枢である海馬は、脳の中でも特に「アセチルコリン」が多く、「アセチルコリン」が不足すると記憶に障害が生じます。)
  • 赤ワイン(ポリフェノール)や緑茶(カテキン)を適量飲む。

(2)適度な運動と身体機能を向上させる。

  • ウオーキング等の有酸素運動をする。(週2回以上、30分程度)
  • 閉眼、片足立ちで平衡感覚を鍛える。(60代で20秒以上目標)

(3)話相手を持つ。(会話による脳の活性化)

(4)その他

  • 家事やその日の行動について、事前に段取りを考えたり文章を手書きする。
  • 漢方薬の抑肝散は認知症症状の幻覚、興奮、攻撃性、易刺激性(刺激に対して過敏に反応する)に効果があると言われています。

次に多いのが脳血管性認知症です。

これは脳梗塞や脳出血が原因で発症する認知症です。予防法は基本的に脳卒中対策と同じです。

  • (1)食事は塩分を控えめにする。
  • (2)適度な運動により肥満にならないよう心掛ける。
  • (3)喫煙や飲酒を控える。

最後はレビー小体型認知症で、 このレビー小体型認知症は認知症全体の10%〜20%を占めると言われています。予防法は、原因が不明のため認知症の中では一番確立されていません。

レビー小体型認知症はレビー小体という不要なタンパク質が脳の中にたまってしまい、視覚情報の処理がうまくできなくなることが原因で起こると考えられています。「レビー小体型認知症」の症状を改善するには、いかに早期に気づくことができるかが重要です。気づくためのポイントは以下の3点です。

  • (1)人や虫がいると訴える、空中に手を伸ばす、壁に話しかけるこれらは「幻視」のサインである可能性があります。
  • (2)症状が急に現れては消える
    頭がはっきりしている時と、ボーッとして幻視が出やすくなっている時との波があるのが特徴です。
  • (3)筋肉がこわばって動きが遅くなる(転びやすくなるなど)

以上の三つのうち二つが当てはまるとレビー小体型認知症の疑いがあります。
レビー小体型認知症には今のところ予防法はありませんが、漢方薬の抑肝散は症状の緩和に効果があるようです。

いずれにしても認知症の対策には食生活と運動がキーポイントであることは間違いないようです。


(NHKためしてガッテンWeb記事一部引用)


 KJKの業務は12月27日(金)で終了とさせて頂きます。また新年は1月6日(月)から業務開始となります。
皆様、本年1年間本当にありがとう御座いました。
また新年もあらためて宜しくお願い申し上げます。それでは皆様良いお年をお迎えください。

本部 安藤研治
 
 
<協会だより>
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