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協会だより
更新日:2014年12月5日
◇ 12月のおたより  ◇
 
 今年もまたたく間に12月に入りあわただしくなりました。
 これからの季節、風邪やインフルエンザにかからないように十分気をつけましょう。
 さて今月は地震予測を取り上げて見たいと思います。


 先月11月22日(土)22時8分ころ、長野県北安曇郡白馬村を震源としてマグニチュード6.7の長野県北部地震が発生しました。この地震で周辺の小谷村、小川村、長野市で最大震度6弱の揺れが観測されました。なお震源の深さは5kmでした。

 この地震を独自理論により的中させたのが、地震ではなく測量学が専門の東大名誉教授の村井俊治氏です。村井氏は過去のデータから、1週間単位の短い期間に、電子基準点に4cm以上の上下動があった場合を「警戒ライン」とし、過去の地震前に起きていたパターンと比較した上で、地震発生の危険性を判定します。その結果、浮上したのが「白馬」でした。この地点の電子基準点は、期間中に8.33cmという大きな変動を見せていました。

 村井氏はこれまでも5月5日に首都圏を直撃した地震(東京・千代田区で震度5弱)や、9月16日に栃木・群馬・埼玉で震度5弱を記録した地震など、今年に入って起こった震度5以上の地震を次々と的中させていると言われています。


下の図は、2013年の九州・四国の電子基準点データです。


 2013年9月、四国および九州の電子基準点の高さが一斉に4cmの警戒ラインを越える異常変動を示しました。なかには、6cm超の異常変動も見られます。そして、この最初の前兆が現れてから6カ月後に、伊予地震が起きました。

 ところで7月6日以降に日本全国広範囲で電子基準点の異常変動が起きています。何週にもわたってこれだけ広範囲かつ大規模な動きが見られるのは、3年前の東日本大震災以来初めてとの事です。過去の例を見ると異常変動が記録されたあと、まずその周辺で震度2〜4の地震が起き、それから震度5〜6の大きな地震が起こることが多いのです。そのため今起きている震度3クラスの地震は無視できず、来年1月までに大きな地震が起こる可能性は極めて高いと考えられます。


 但し従来の研究では地震発生のメカニズムの正体にたどり着く目処はたっていません。それでも地震への対策は我が国にとって喫緊の問題です。であれば、今そこにある「見えるデータ」を活用しない手はありません。
 しかし今回の長野県北部地震を予知していた東大名誉教授・村井俊治氏によるメルマガ『MEGA地震予測』がどれだけ実績を挙げても「地震予知」の本流を司る地震学者たちからは、同氏の研究は「予測とはいえない低レベルなもの」と無視され続けています。
 地震学者の見解は「地表面の変動だけでは地震予測は出来ない」との事です。
 そんな地震学会や学者の反応に比べ、国民の反応は率直です。村井氏のメルマガ購読者は増えており、支持は広がり続けています。根底にあるのはやはり「現在の地震予知への不信感」だと思います。


 国民の多くが望んでいるのは、地震学者たちが注目する地震発生のメカニズムや学術的議論ではなく、生命と財産に関わる「本当に危険な場所はどこなのか」という情報です。地震学会や学者は、もっと広い視野と柔軟なアプローチで「国民の不安」に向き合うべきでしょう。

「JESEA(地震科学探査機構)資料引用」


 いずれにしても我々がすべきことは、いつ地震が来ても対応できるよう日ごろから十分備えておくことだと思います。


 KJKの業務は年内は12月26日(金)で終了とさせて頂きます。また新年は1月5日(月)から業務開始となります。皆様、本年1年間本当にありがとう御座いました。
 また新年もあらためて宜しくお願い申し上げます。それでは皆様良いお年をお迎えください。

本部 安藤研治
 
 
<協会だより>
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