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協会だより
更新日:2015年3月6日
◇ 3月のおたより  ◇
 
3月に入り随分温かくなってきました。それと同時に花粉の飛散量も日に日に増えているようなので気を付けましょう。さて今月はブルーライトを取り上げてみたいと思います。

 就寝時にスマートフォンやタブレット端末の画面のブルーライトを長時間見ていると、睡眠の質が低下する恐れがある事が、米ハーバード大学医学大学院の研究で明らかになりました。
 「ブルーライト」とはスマートフォンやタブレット端末のLEDバックライトから発せられる高エネルギー可視光線(HEV)です。



ブルーライトが睡眠の質を低下 がんや糖尿病の原因になることも

 電子書籍が普及し読書の形態が変化している一方で、夜に眠る前に読書をする習慣のある人は多数います。「しかし、電子書籍を利用するときには注意が必要です」と専門家は呼びかけています。 米ハーバード大学医学大学院の研究によると、あまりまぶしいと感じない電子書籍の光でも、体内時計を狂わせる作用があると言います。
 研究チームは、12人の被験者を対象に、就寝時に紙の本を読んだ場合と、電子書籍を読んだ場合の眠りを比較しました。被験者に実験室に泊まってもらい、5日間は寝る前に4時間、紙の本で読書をしてもらい、5日間は同様にタブレット端末の電子書籍で読書をしてもらいました。
 その結果、電子書籍を読んだ場合は血中のメラトニンが減少しており、眠りが浅くレム睡眠の時間が短いことが判明しました。睡眠時間が同じであっても、寝覚めが悪く疲労感が残るケースも多くありました。
 ブルーライトを浴び過ぎると、良質な睡眠をもたらすメラトニンが十分に分泌されなかったり、視交叉上核に働きかけ「体内時計」を狂わせてしまう危険性があります。 体内時計がうまく作用しなくなると、自律神経や副交感神経、ホルモンのリズムが乱れてしまい、睡眠障害が起こります。自律神経やホルモンは、血圧や血糖値、心臓の拍動などを調整しており、それらのバランスが崩れると高血圧や心臓病、がん、2型糖尿病などを発症しやすくなります。

 「就寝時にスマートフォンなどの画面のブルーライトを長時間見ていると、メラトニンの分泌が低下し、睡眠の質が低下することが分かりました。その影響は8時間後の起床時にも続きました」と、ハーバード大学ブリガム アンド ウィメンズ病院のアンネマリー チャン氏は説明しています。
 米国睡眠財団が2014年に行った調査によると、成人の89%と子供の75%は寝室に電子機器を1台以上持ち込んでおり、その半数はスマートフォンやタブレット端末だそうです。「スマートフォンなどを就寝前に使うことが多いという人は注意が必要です。そうした電子機器はジャンクフードにたとえられます。つまり、たまに利用するのは良いのですが、毎日となると悪影響が出てくるおそれがあるということです」と、チャン氏は注意を促しています。

「日本医療・健康情報研究所Web記事引用」



 どうやら就寝前の2〜3時間はパソコンやTVをはじめスマートフォンやタブレット端末等の電子機器の使用を控える事が良い睡眠を得るポイントの様です。

 日本健康住宅協会では各種のイベントや講演会の企画に際して、テーマに沿った講師を派遣する 講師派遣制度 を設けておりますので、講師をお探しの場合は是非ご利用下さい。詳細は協会HPをご覧ください。

 

本部 安藤研治
 
 
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