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協会だより
更新日:2018年2月1日
◇ 2月のおたより  ◇
 

 今年度の研究活動もまとめの段階へと入りました。今年度の活動では空気環境部会のみならず24H換気の役割や機能に取り組んでいる部会が結構あります。改正建築基準法ではおおよその新築住宅にはこの設備の設置を義務付けていますが引き渡し後には寒い・煩い・勿体ないなどの理由で作動してない方もいるようです。

そんな時に興味深い記事を最新の健康ニュースで見つけましたのでご紹介します。
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/posts_list/





インフルエンザ感染者のクシャミや咳ではない
単なる呼気にもウイルスが含有されている

(2018年1月) インフルエンザは一般的にクシャミや咳を介して感染すると考えられていますが、"Proceedings of the National Academy of Sciences" 誌に掲載されたメアリーランド大学などの研究によると、インフルエンザに感染している人の呼気にインフルエンザ・ウイルスを含有する微小な(サイズが5μm以下の)エアロゾル(飛沫)が含まれており、インフルエンザ感染者がクシャミや咳をせず呼吸するだけでも周囲の人にインフルエンザを感染させてしまう恐れがあります。
(出典: Flu may be spread just by breathing, new study shows; coughing and sneezing not required


研究の方法
インフルエンザの症状が出始めてから1〜3日が経過した患者142人に普通に呼吸・発話・咳・クシャミをしてもらい、各動作を行ったときに患者から発生するエアロゾルを採取して感染力などを調べました。


結果
患者が咳をしていないときの呼気から採取された23の微小なエアロゾル・サンプルのうち8つのサンプルが、感染力を有するインフルエンザ・ウイルスを含有していました。
したがって、インフルエンザ感染者が咳やクシャミをしなくても周囲の人にインフルエンザが感染する恐れがあります。
空気感染の恐れもあります。

インフルエンザに感染したときに他人にうつさないためには、家に引きこもり人前に出ないようにするしかないかもしれません。


マスクで防げる?
マスクでアエロゾルの飛散を防止できるかどうかは "Plos Pathogen"(2013年)に掲載された研究によると、微小な(サイズが5μm以下)アエロゾルの飛散の抑制に感染者本人によるマスクの着用が有効ですが、マスクで完全に飛散を防げるわけでもありません。






24H換気は室内空気を外部空気と入れ替える事ですがその折に化学物質や粉塵・カビなどを排出する事が出来ます。その様な意味ではインフルエンザ対策とも言えます。
建物の改善改修に健康的な思考をプラスするという本来のリノベーションに向けた健康リノベーター養成コースの受付が2月5日より始まりますので協会HPをご参考下さい。

 

事務局 和田
 
 
<協会だより>
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