NPO法人 日本健康住宅協会 トップページへ 地図・連絡先 入会案内 お問い合わせ サイトマップ
 
協会だより
更新日:2018年12月1日
◇ 12月のおたより  ◇
 

 “健やか住まい方”とは健康的に配慮された住まいに健康的な暮らし方を重ねる事から、健康寿命を長くしようとする取り組みとも言えます。それには健康阻害要因を無くしていく事が必要であると説いています。

そんな時に興味深い記事を最新の健康ニュースで見つけましたのでご紹介します。
http://kenkounews.rotalaallichii.com/posts_list/





健康の衰えを実感している人は実際に肉体の老化が進んでいる?

(2018年11月) "Psychology & Health" 誌に掲載されたテル・アビブ大学(イスラエル)の研究で、自分の健康状態が衰えていると感じている人はテロメアが短いという結果になりました。
Noga Tsur et al. "One 'knows' : self-rated health and telomere length among ex-prisoners of war"



テロメアとは
テロメアとは、染色体の両端にあって染色体同士が癒着したり変質したり(ガンの原因になる)しないように保護している部分のことです。
染色体が靴紐であるとすれば、テロメアは靴紐の先端のキャップに該当します。

テロメアは細胞が分裂するたびに(つまり老化により)短くなってゆきます。
そして、テロメアが失われた染色体は不安定になります。
通常はテロメアが一定以下の長さになった時点で細胞が破壊されますが、このような破壊を免れた細胞はガン化します。

テロメアと健康
細胞が分裂するたびに短くなっていくというテロメアの性質のために、テロメアは肉体の老化度を知るための指標として用いられます。

また、ガン・心臓病・脳卒中・認知症・肥満・骨粗鬆症・感染症・糖尿病・高血圧・抑鬱などの病気を抱えている人はテロメアが短いというデータがあります。
テロメアが短いとこうした病気のリスクが増加するのかもしれませんし、こうした病気によってテロメアが短くなるのかもしれません。



研究の方法
戦争で捕虜となった体験を持つ88人を対象に、戦争があってから18年後、35年後、および42年後に健康状態に関するアンケートを実施しました。
テロメアの長さの検査は、戦争から42年後に実施しました。



結果
戦争から42年後の時点における(主観的な)健康状態が悪いとテロメアが短いという関係が見られました。

戦争から18年後の時点で健康状態が悪かった場合にも、戦争から35年後および42年後の健康状態が悪く、42年後にテロメアが短いという関係が見られました。

関連記事









住環境が良好なのは目に見えず、悪環境になりつつあるのかは把握しずらいと思います。例えば微かな臭いがしたり、不気味な音がすれば気になり、その原因が分からないと気持ちが沈んでいきます。この様に住環境を悪くするというのは体の健康だけでなく、心の健康に少なからずも影響があります。
当協会では4つの住環境と3つの防除毎に夫々の研究活動を繰り返している所以もそれらにあります。

 

事務局 和田
 
 
<協会だより>
BACK NUMBER