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協会だより
更新日:2019年10月1日
◇ 10月のおたより  ◇
 
今回は少し辛辣なテーマで掲載します。身体活動は鍛えなければ衰えていくを否定する人はいないと思います。ところがバリアフリーがテーマになった頃に、徹底したバリアフリーの思考が老化現象を早めるという流言飛語も出ました。現在では設備や生活にAIが盛り込まれ、便利になるとボケやすいと思っている人がいますが、これも考え物です。あくまでも人の健康やダメージの軽減を考えたものであれば採用するというのが正道ではないでしょうか?

そんな時に興味深い記事を最新の健康ニュースで見つけましたのでご紹介します。
http://kenkounews.rotalaallichii.com/posts_list/





身体活動と脳の健康(レビュー)

(2019年9月) "Genes" に掲載されたレビュー。



レビューの要旨

  1. 身体活動(PA)はヒトの歴史の大部分において中心的な存在であった。 それゆえヒトの体はPAをするように進化してきた(PAをしないのはヒトにとって不自然な状態である)。
  2. 生体外実験や生体実験では、有毒とみなされない程度の濃度のディーゼル排気ガスにヒトの皮膚をさらした場合にも、酸化ストレス反応を介してメラニンの新規合成が誘導され皮膚の色素沈着が増加することが示されている。
  3. ところが現代では、PA量が減っただけでなく食生活のカロリー密度も増加している(糖類・精白穀物・高脂肪)。 そして、それにより健康に悪影響が生じることが明確になりつつある。
  4. もう1つ明らかになりつつあるのは、食生活などの生活習慣がエピジェネティックな変化(クロマチン構造や遺伝子発現の変化。子供にも引き継がれうる)を引き起こしうることである。
  5. 多数の研究で次の2点が示されている: @座って過ごす時間が長いことによる弊害の少なくとも一部をPAで緩和できる、A脳の老化やアルツハイマー病・糖尿病・多発性硬化症などの病状の進行を鈍化させる効果がPAに期待できる。
  6. PAは記憶力などの認知機能を改善する効果のほか、鎮痛効果や抗うつ効果、さらには幸福感を引き出す効果すらある。 「健全な体に健全な精神が宿る」というわけだ。
  7. PAはホルモンやニュートロフィン(神経栄養作用を有するタンパク質群)・神経伝達物質の分泌、さらには一部の遺伝子の発現を介して脳の健康に影響すると思われる。








健やか住まい方とは住宅の性能や設備の変遷に応じた相応しい住まい方をする事です。私たちの生活習慣は直ぐには変えられません。10月19日は協会で定めている“住育の日”であり、住生活基本法から生まれた住育月間にもなります。これらに因んで「次世代健康FORUM2019」を東京と大阪の2会場で開催します。是非大勢の方々の来場をお待ちしております。

 

事務局 和田
 
 
<協会だより>
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