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コラム
 <2004年50号(秋号)>
「美山町かやぶきの里」
健康住宅アドバイザー 前田 由利(YURI DESIGN代表)
京都の中央部、美山町には、茅葺民家が多く現存している。
丹波篠山から京都へ向かう道中には、立派な民家が多いが、かつて茅葺であったであろう屋根のほとんどに、黒やシルバーのトタンが被され、なんとなくよそよそしい。
ところが、美山町の北地区は、なんとも優しい景色である。
ここは6割が茅葺民家でその残存率は全国一なのだそうだ。
平成14年くらいから屋根に被されていたトタンを取りはわれ、町並み保存へ努力している。重要伝統建造群保存地区に指定され、20年に1度の葺き替え費用約600万円の7割の補助が受けられるとのこと。
諸外国に比べ、日本の景観は醜悪だといわれて久しいが、戦前の田舎は美しかったに違いない、と確信する。
そして、トタンをはずした茅葺の屋根裏はとても涼しい。
日本は、経済成長第1主義の結果、大事なものをたくさん失ってきた。今謙虚に、先代の知恵に学び、取り戻そうとしている動きが、多くの人々の共感を呼んでいる。
<コラム>
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<2009年4月17日>
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